800人が本棚に入れています
本棚に追加
ふと、慌ただしさで目が覚めた。
重い頭を何とか持ち上げ、時計を見る。3時だった。
二人が帰って来る頃だ。しかし何故か基地内はかなり慌ただしい。
突然、部屋の扉がバン!と開け放たれた。そこには、走って来たのか呼吸の荒い、オペレーターの瑞希少尉がいた。
「頭痛いから静かに開けてくれますか?少尉・・・」
少尉は「そんな事より!」(そんな事って)
「二人が死んだわ」と告げた。
「・・・えっ!?」と言いながら慌ただしい滑走路を見る。
そこには左脚だけ出して傾いて燃えている戦闘機がいた。一機だけ。
訳が分からなかった・・・。急いで医務室に行った。そこには、変わり果てたかつての仲間がいた。
その夜、二人の通夜が行われた。
少尉によると二人は哨戒飛行中に不明機に奇襲され、ハルが先にやられ、佐藤は此処まで来たものの途中で事切れ、滑走路に滑りこんだそうだった。
最初のコメントを投稿しよう!