第7小隊初陣を飾る

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高度四千m。雲があちこちにある。 すると向こうの雲の切れ間に光る物が見えた。 中尉はバンクした。合図だ。いよいよ始まった。 無線はまだ使わない。傍受される危険があるからだ。 背面急降下に移る。敵まで千m。速度計が勢い良く左に回る。 一番機エリック中尉は最先頭のB26に狙いを定めた・・・。 俺は外側のB26を狙う。実戦は初めてだった。もし、敵が気づいて爆撃機が射ってきたら?と考えてしまう。 しかし(どの道、気づくんだ考えてもしょうがない。今はこいつを仕留めるだけだ。二人の仇をうつぞ!)と思った。 距離200m。狙いをつける。 150mで覚悟を決める。そして100m。コクピットの少し前を狙いレバーを引く。 ダダダ・・・と金属製の板を叩くような音。 20㍉と7・7㍉弾がコクピット付近に吸い込まれていく。 距離が縮む。俺の肝も縮む。左に操縦捍を倒しすぐに、右斜め手前に引く。 コントロールを失い右に傾いて行く敵の横をすり抜ける。
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