三機対三機の空戦

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高度三千m、快晴、巡航速度で哨戒中・・・穏やかな日だがこの三人は穏やかではなかった 「・・・」 「・・・」 「・・・」 全員無言・・・この三人が此処まで無言なのはかつて無い事だった。 特に俺と朝月が穏やかではなかった。 理由はやはり朝の出来事だったが二人とも昨晩の記憶が無い。 そんな中無線から「レーダーに敵を探知。退避せよ」と連絡が入る。 こちらの任務はあくまで、哨戒だ。まだまだ新米の域をでないが為の配慮だった。 如月が助かったと言わんばかりに 「なぁ、少尉!少し俺と話しようぜ!」と言った途端 「プッ」と無線が切れた。 「ひでぇ!そりゃ無えよ!」とわめく。 朝月が「黙らないと絞めるぞ・・・」と言ってきた。 俺は無言で進路を変更し、基地へ向かう。 二人もそれに「とりあえず」続く。
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