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俺は敵の方向を知らせてもらい、高度を四千に上げ警戒を続けた。
いきなり「少尉!左反転!」朝月が叫ぶ。
俺は反射的に操縦捍を左に倒す。右側を黒い塊が過ぎさっていく。
とっさに敵機と判断できた、基地に
「こちら第七小隊!敵と交戦中!」と報告する。
「こちら鳳。了解。」と落ち着いた声が聞こえてくる。
小隊に「敵三機!全機交戦を許可!」と指示を出した。
「二番機了解」
「如月了解」
敵は俺達に一撃離脱を仕掛けてきたが直前でかわされる事までは予測してなかったようだ。
「朝月感謝する!」
「ちっ」
「おめぇら、こんな時に喧嘩すんな!あの敵は何だ?見た事がねぇ!」
呆れながら朝月が「スピットファイヤの翼端切り落としたヤツ。性能は向こうが上。」
「・・・あざ~す」そうしている間にもスピット三機は見事な編隊を組みながら上昇し俺達よりも上に出た。
明らかに不利な態勢からの空戦を強いられる事になった。
長いようで短い空の戦いが始まった・・・
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