新米戦闘機パイロットの受難

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しかし中尉はそのまま慌てる事なくゆっくりと左上に上昇した。 当然俺達も追う。が次の瞬間信じられない事が起きた。中尉の零戦が急に左下にクルッと進路を変えた。 ありえない事だった。そのまま後ろに付かれ、瞬く間に形成逆転し俺達はいとも簡単に負けた。 俺達は中尉のところに疲れきった体で質問した。 「あの空中機動は一体?」佐藤が言ったが中尉は「それは企業秘密だ」と言って笑っていた。 「これからお前達を毎日訓練するからそのつもりでいろっ!」笑顔で答えた。俺達はその場にへたりこんだ・・・
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