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「アキ?大丈夫かぁ?相変わらず酒弱いなぁ!」笑いながら俺をからかっているのは佐藤だ。
昨日町でふざけて飲み過ぎ、頭が痛い。ハルが
「中尉には言っておいたから安心して寝てて良いぞ」
「そういえば中尉は?」と聞いた。
「基地司令と一緒にどっかに行った。」佐藤が付け加えて
「良かったな。半殺しは免れた訳だ。ちくしょーめ」全くだ
「じゃぁ、今日の搭乗割は?」
「俺とハルになった。だからお前は寝てな!」
「今日は飛ぶつもりはねーよ」一週間前に隣国でクーデターが起きて以来、次々と周辺諸国にユスリをかけていた。
軍備も拡張され、更に頻繁に領空侵犯機が増え始めた。
当然俺達は飛行回数が増えた。
「だろうな。じゃ時間だから行って来るわ」
「おぅ、気をつけてな。」と部屋から出て行く二人を見送った。
まさか二日酔いが俺の命を救ったとは知らずに。
そしてこれが二人の最後の姿になるとも知らずに・・・
俺は布団に潜って浅い眠りについた。
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