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え~っと……こちらは上野かな?
は?
進行役なんだからシッカリやれって?
大きなお世話だ。
このルーズさが俺のプラスポイントなんだよ。それを分かってくれ。
では続き。
玲「……上野か」
上野は台東区にある上野駅を中心とした地名である。
上野といえば、長らくは東北地方の人々が上京する際の、東京の玄関口とされてきた。
そして上野公園には、有名な西郷隆盛の像が建っている文化的な街なのだ。
玲「……まずは、情報収集か…………ネットカフェか」
このご時世で情報を得るためにはインターネットは欠かせないものになってるよな。
そういってるうちに適当なカフェを見つけたみたい。
カフェの名前は「サイバーカフェ」らしい。
外観はコンクリート打ちっぱなし、内装はこれまたコンクリート打ちっぱなし。
これの一体どこがサイバーなのだろう?
サイバーって中の機材なのか?
インターネットに繋がったデスクトップパソコンは、仕切で区切られ30台おいてある。
XPだ。
玲「……入店」
コンクリート打ちっぱなしのくせにドアは黒くスモークの入った自動ドア。
ゥィ~ン。
扉が開いた。
男「いらっしゃいませ」
お決まりの言葉と営業スマイルで出迎えたのは、ここのアルバイト店員だろうか?
身長は目測175㎝かな?サイバーと入ったTシャツを着ている。きっと制服なんだろう。
経営者は何を考えているんだろうか?
こんな制服では今後の行く末が目に見えてわかる。
残念だがもって三ヶ月だろう。
男「お飲み物は何になさいますか?」
玲「……アイスカフェオレ」
男「畏まりました。では202ブースへどうぞ。利用が終わりましたら、このカードを持って精算のほうまでお越しください。お飲み物はすぐにお運び致します。それではごゆっくりどうぞ」
玲「……」
玲が202ブースに着いてしばらくするとアイスカフェオレが届いた。
一口飲んでからデスクトップのインターネットエクスプローラのアイコンをクリックし、トップページを呼び出す。
プロバイダは業界No.1の会社だった。
玲「……検索」
検索システムにブラインドタッチで文字を打ち込んでいく。
キーワードは「新型薬物」
玲「……ヒット数、1026件か」
頭にきているサイトのアドレスをクリックする。
画面が切り替わり、背景が黒く赤字で書いてある文字が浮かびあがってきた。
読みにくいし目に悪い。
そこにはこう書いてあった。
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