第5章

2/2
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/21ページ
昨日は疲れからかお互い直ぐに眠りにつく   翌朝愛はプレゼントの袋をあけていた   するとそこには一緒に買ったプレゼントとは別にもう一つ別の箱があった   開けてみるとそこには欲しがっていたネックレスが入っていた  そして何やらメッセージカードがあった   そこには拙いながら気持ちがこもった文字が書いてあった     『いつも有難う 愛してるよ』    愛はこの短い文章に全ての想いが込められている感じがしていた   暫くすると翔が家に来る   そう 今日は両親へ挨拶に来る日だったのだが、いつもと違う翔スーツ姿に愛は一瞬驚きを隠せなかったが、同時に今日にかける意気込みも充分感じられた   『そんなに変かなぁ?』 翔は少し困惑したように尋ねると   『全然大丈夫よ』 と、愛は勇気付ける     翔は愛と共に勢いのまま両親が待つ部屋へと入る   挨拶もそつなくこなし、時間は掛かったが、なんとか両親の承諾も得られた事に2人共に喜びを隠せなかった     今までの2人の恋愛経緯の中で他の人に祝福されたり認められたりと言う経験があまりなかったので、喜びもひとしおであった     一段落着いた2人は愛の部屋にて寛ぐ   愛が 『プレゼント有難う 今までで1番嬉しかったし、凄く心に残る良いイブだったよ』   と言うと翔は照れくさそうに笑っていた
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!