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暫くの放心状態から我に返った翔は帰宅後自分を責めた
あの時財布を忘れなければ…
あの時食事に誘わなかったら…
あの時ちゃんと家まで送っていたらこんな事にはならなかったのに…
と自己嫌悪に陥って眠れず、いつの間にか朝を迎えていた
すると翔に一本の電話が…
愛の携帯電話からの発信だった
『もしもし‼ もしもし‼』
咄嗟に出た言葉だったが電話の相手は愛の母親だった
内容は病院に着いたが愛は意識不明の重体である事と相手は軽い外傷と打撲だけと言う事だった
翔は迷わず直ぐに病院に走らせた
病室に行くと其処には変わり果てた愛の姿があった…
呼び掛けるが返事は来ない…
何故か無反応な愛の顔を見ると自然に涙が止まらない
その光景を見てた両親も悔し涙が流れていた
其処へ担当のドクターが現れて、両親と話をするとの事だったので翔は暫く席をはずす
待っている間、いろんな事が頭をよぎっていた
病室へと戻った翔に両親が告げた…
『愛は今夜が山だそうです…』
その言葉を聞いた翔は職場に電話で事情を話し、休暇を申請して愛の側にいる事を決意する
『今夜は愛の側に居させて下さい‼今出来る限りの事をしたいんです‼』
と両親に訴え、了承を得てその日は病院に泊まる事となる
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