最終章

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その後も愛の命日には墓参りをしている翔の姿があった     ある年の命日に墓前で翔は愛に語り掛ける 『俺は愛の分まで絶対幸せになるからいつまでも見守ってくれよ』   と言い残すと、其れまで絶対外す事のなかったリングを外して墓前に備えた     この日、翔は自分の幸せの為に再出発を決意したのであった   愛の面影を追い求め初めの方は上手くいかなかった恋愛も次第に上手くいくようになってきた  しかしそれは決して愛の存在が風化されたのではない   過去があったからこそ今の自分があるし、だからこそいつまでもクヨクヨしてる訳にはいかないと翔は感じていた   今では新しく好きな人も出来て幸せな日々を過ごしている翔は今なら胸を張って言える   『俺は今幸せだよ‼心から愛してる人を見つけたから』   この声はきっと貴女に伝わる事だろう   そして笑顔で微笑み、祝福してくれていると信じて翔は生きていくのであった
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