『破られた手紙』

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僕の小さな計画 僕の小さな夢 僕の唯一の願い それを叶えても何も問題がないように 何も跡が残らないように 僕は色々なものを消去する 病的に愛している服ですらも犠牲にする 戸惑いながら 困惑しながら 破棄した思い出だってある 自分を制して 見切りを付けて いつか来る困った瞬間 僕の歴史を掘り起こして 奴らはきっと調べ始める 無礼な態度で 穢れた手で 僕の大切なものを汚すんだ そしてぐちゃぐちゃにしながら 誤解しながら 僕の事を調べるんだ そんな時に 君が原因なんじゃないか、と 奴らが誤解しないように 君に被害が及ばないように 僕は君からの手紙を半分に破いた 破いた半分を机の引き出しに戻し 破いた半分を記録を消去する箱へ入れた 君が泣きそうになりながら書いた手紙を 僕は消去出来ない 辛くて仕方無かったけれど 君が 本当に 泣きそうになりながら書いた 悲しい手紙だけを残して ごめんね あとは君が被害に遭わないように 本当はこんな事はしたくないよ 死ぬ瞬間まで この沢山の手紙は離したくない 僕が 一瞬のうちに過ごしてしまった時間の中で 確かに輝いていた存在からの手紙だけど ごめん 君が被害に遭わないために 僕はこの手紙の内容を記憶して 破棄する 君を奴らから護るために ごめんね 沢山の手紙を本当にありがとう
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