『連絡の取れない君へ』

2/2
7人が本棚に入れています
本棚に追加
/184ページ
今更だけれど 僕は君に何をしてあげられただろう? 本当に今更だよね だったら考えるなって思ったりもするけれど 考えずにはいられない いつだって ふとした瞬間に 君と彼女たちの事を考えて ぼんやりと 最善の策は無かったのだろうかと 思ったりするんだ 君と彼女たちが全てだった僕にとって 君と彼女たちを失うという事は つまり 死んだ方がましって事で だから僕は それを選ぼうとしたんだろう それは君と彼女たちを更に傷つけることで それこそ 最悪の解決策だったんだ 本当に今更な話だね 今の僕は 時々だけれど 彼女たちと会い、話し 灰色になった日々に 色をつけようともがいています 君は風の噂で 社会人をやっていると聞きました 僕は街中を歩く度に 無意識に君を捜し しかし 君に会った場合は なんと話すべきなのか それも分からず それも考えつかず 君を捜しています 君に会った時 僕はやはり絶句してしまい また君を呆れさせるのでしょう 言いたい事は2つだけ 「ごめん」 それと 「ありがとう」 いつか君に伝えたいなぁ
/184ページ

最初のコメントを投稿しよう!