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愛しき時間
ふと終わった数十分
僕は君に問いかけた
君は途切れ途切れに
幼い僕の質問に答えていく
ふとした質問
君の答えはただ一言
「殺す」と言った君
人工の光の下
黙って君は手を洗いながら
サラリとそう言った
分かりきっていながらも
僕には君のその姿がとても印象的で
悲しかった
傷付いたわけじゃない
辛かったわけじゃない
ただ、安心したと同時に
ただ、貫かれたような痛みがした
ほんの僅かだけど
もし、そうなってしまったら
一緒に行きましょう
二人だけで
君と僕の願い
二人きりの夢を叶えに行きましょう
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