高校での話

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中学校を卒業して,無事高校に入る事ができた。     そして,なん日か過ぎた ある日の事。   友達の女子からメールが来た。   話題は,あの人の事だった。   『二人仲良かったよねぇ~。でも,可哀相だよねぇ あの子遠い所に引っ越したんだよねぇ。』   『そうなんだぁ…いつ引っ越したの?』   『中3の終わり頃だよ。でも,学校には来てたねぇ。』   知らなかった。 あのメールが来た時だった。   別れた理由がやっと分かった…   胸の中のモヤモヤが取れた気がした。 それと同時に,涙がこぼれた。   なんで気付かんかったんやろ…。 バカだな俺…。 ちゃんとバィバィ言えてないょ…。       その女友達に,あの人のメアドを聞いた。     久しぶりにメールした。 いつもと変わらず明るかった。   『引っ越ししたんやてなぁ!なんで言わなかったん?』   『気付いてたかぁ~,別にイイぢゃん?』   『よくない!別れなくて済んだかもぢゃん!それに,ちゃんとバィバィ言えてないし…』   『だって,悠介に迷惑かけたくなかったんだもん…。』   俺は彼女の優しさに初めて気付いた…。   切なくなった。   こんなにも,俺を好きでいてくれてたんだね。   一歩引く優しさ。 でも,それは俺には辛かった…   『俺,まだお前の事好きや!』   『ダメ!遠距離とか辛いでしょ…?あたしの事はもう忘れて?』   辛い選択をしているように思えた…。   だから,これ以上先は言えなかった。。。   『ぢゃぁ,もうメールおしまいにしよ?』   『待って。まだ言ってない事がある』   そう。言わなくちゃいけない事… 言うはずだったこと。 『なぁに?』   『ずっと好きだった。楽しかったよ!ありがとう。見守る事しかできないけど,頑張れよ!お互い次の恋探そうな!バィバィ!』     『ありがとう。イイ人見つけてねぇ!ぢゃあねぇ!』       こうして,俺の長くて短かった初恋は終わった…。    
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