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「母親は俺を産む時に、父親は過労死。」
「す…すみません!!」
「別にあやまらなくても…」
「で…ですが…」
本当にすまなさそうにしている。
「古い話だしな。親父が死ぬほど働いて稼いでくれた金のお陰でこうやって暮らせているんだ。悲しんでたらあの世の親父が報われない。」
「……間さんは強いですね……」
「ありがとう。」
しかし…こうやって誰かと話しながら飯食うのも久しぶりだな…
「ごちそうさまでした。」
「ん。」
「食器は私が洗います。」
「え?マジで?」
「すみません…」
「いや…」
しかし…皿割っちまうとは…え~と…十枚か……
「すみません…」
「まぁ………ってお前血出てるぞ!!!!」
「え?あ…」
手の平を思いきり切ってることに気付いてない。
混乱してるのか?
「ほら!!手をかせ!!」
「え…あの…」
「いいから早く!!!!」
「…すみません……」
とりあえず今出来るだけの手当てはしたが…
うわ…なにこのしおらしいルーシーは…
「いいっていいって。」
「…すみません……」
「本当に病院行かなくてもいいのか?」
「大丈夫です…」
「まぁとりあえず元気出せ。な?」
「はい…あの…今日はもう寝ます…」
うわぁ…寝込んじまったよ……
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