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『間(はざま)一族』
日本古来より住む血を吸い爆発的なエネルギーに変換する能力を持つ一族。
昔々のご先祖様が行った超魔術か黒魔術かよくわからんがそれによって生まれ、その能力のため迫害を受け山に篭り終戦後の混乱に紛れ込んで人里へ降りてきたなんともあほらしい一族である。
その末裔が俺『間 五十鈴(はざま いすず)』らしい。
糞迷惑な話だ。
ちなみにこの吸血能力の遺伝は親父から、母親は普通の人間、都合の悪いことに決して血は薄まらないらしい。
だから俺は純粋な間一族。
一般的に血を吸うやつらは吸血鬼と呼ばれる。
が、間一族は人間だ。だから俺も普通の高校生だ。
「いい加減諦めなさい!!!!」
そう…この平和であるはずの日本の夜に…別にヴァンパイアハンターとやらに殺される必要はない……
「あなたがヴァンパイアだというのは調べ上げています!!!!大人しくこの銀の銃弾を喰らってくたばりなさい!!!!」
「……何度言ったらわかるんですか……俺は人間ですって………」
「うるさい!!!!死になさい!!!!」
サイレンサーが付いているのだろうか…音もなく胸に何かが食い込んだ。
「………!!!!なぜ消滅しないのです!!!!」
「だから俺は人間だ!!!!」
「惑わされません!!!!心臓に銃弾が食い込んで死なない人間が居るもんですか!!!!」
強情だなぁ………確かに銃弾くらいじゃ死なないけど人間なんだって……って言っても聞かないだろな……しゃーない………
俺は血液100mlを懐から取り出し飲んだ。力が湧いてくる。俺は両足に力を入れて跳ぶ。
一瞬で間合いを詰めヴァンパイアハンターの鳩尾に拳をねじ込んだ。
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