【俺の獄中記】

留置場

朝食が終わると、昼食までの間は自由時間になる。

さっき、一日の楽しみは運動と言ったが、この自由時間の間に担当の刑事が事情聴取にくると、聴取している間、好きなだけタバコが吸える。

なにを聞かれてもダンマリ決め込む人には、苦痛な時間だが、もう全部事情聴取が終わってる人や、刑事とお喋りするのが好きな人は、この時間も楽しみにしてる。

事情聴取が全部終わってる人に、生き抜きとして刑事が来てくれることを、みんな『面倒見』と言っている。

この時に、イイ刑事はジュースを買ってきてくれる。

留置場にいても、週に一回お菓子と雑誌を購入できる日があるが、ジュースだけは買うことができない。

俺のいた留置場では、お菓子を結構細かく選ぶことができたが、場所によっては、指定された金額を払い、決められたお菓子しか購入できない所もあるらしい。

雑誌の購入だが、自分で購入して読み終えると、ほかの部屋の人に読ませてあげることができる。

だから、ほかの人と購入する本がカブらないように、俺のいた留置場では、みんなで話し合い購入した。