題1章 彼方がいない…彼方がいる

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ピピピピッ 着信音が鳴り響きケータイ取り出せば液晶画面に〈亀梨〉と表示されている。 音でメールだと言うことはわかっている。 が、今日は赤西を抜いた5人の仕事。 自分は休憩に入っているが亀梨はまだスタジオにいるはずだ。 簡単に操作しメールを開く。 【赤西から連絡は?】 ああ、心配してくれてるのか。 亀梨はずっと赤西とのことを応援してくれている。 そんな亀梨には悪いがもう丸1日連絡などない。 赤西とは付き合って三ヶ月になる。 付き合い始めた頃は毎日のようにかけられていた愛の囁きも今では一言もかけられなくなった。 メールは元々少なかったが1日に1回ぐらいは来てた。 今は来ないが…。 【来てないよ。どうせ来ないよ。】
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