題1章 彼方がいない…彼方がいる

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「……ひでぇ顔。」 隣にいた亀梨がポツリと呟く。 「え?」 相手の方を振り向いて不思議そうな表情浮かべる。 「なぁ、そんな顔してっと撮影終わんねぇよ?」 にこと笑って亀梨が顔をのぞき込む。 「そんなひでぇ顔してるか?」 自分で顔をペタペタ触るがさっきまでの違いなんかわからない。 「ほぃ、鏡っ」 亀梨が手鏡を渡してくる。 その亀梨が妙に笑顔で気持ち悪かったけど仕方なく鏡を受け取って自分を写してみた。 「やべっ…ぅわー……。」 自分でもわかるほどの表情の悪さに笑えてくる。 あんだけの…たった一言のメールでこんな表情変えるなんて。 バカだなぁ……。
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