題1章 彼方がいない…彼方がいる

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「うん…これはやべぇな。」 真剣に一言呟くと亀梨が表情歪める。 「悪いな…俺があんなメールしたからだろ?」 「いや、お前のせいじゃねぇよ。」 亀梨が落ち込む様子を見れば余計に心が痛む。 亀梨は何気ない一言を送って来ただけなのにさ…。 「亀梨が悪いんじゃねぇからな?よし!撮影行くぞ。」 「いや、その顔じゃ無理だろ?」 軽く笑いながら亀梨が俺を見つめる。 「うー…じゃあどうすんだよ?」 唇とんがらせ亀梨を見つめる。 「直してやるよ、こっち来いっ」 ニヤッと勝気な笑みを浮かべた亀梨が俺の腕を引っ張る。 「ちょ、おい…亀梨っ」 さっきまでいた休憩室にまた戻される。 「あーあ、やっぱケータイ置いてる。」 「ケータイ??」 「そっ…ケータイ!」 ピピピと軽く操作するとケータイを渡される。 つか俺のケータイ勝手にいじんなよ。
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