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「いや、なんもねぇよ。」
やっと笑いがおさまればそう言った。
『ンだよ。つかもう仕事だから…わりぃな。』
赤西が本当に申し訳なさそうに言った。
「俺も仕事だし。電話なんかして悪かったな。」
『出れるときぐれぇ出るから…』
これが赤西にとっての精一杯の愛情なんだろう。
許してやるしかないな…。
「早く6人で仕事してぇな。じゃあなっ!」
いつまでも切れそうにないからこっちからあっさり切ってやった。
「亀梨っ!」
瞬間仕掛人の亀梨を睨む。
「んだ?よかったじゃねぇかよ…。何日も我慢したんだからさ…もう我慢すんなよ?」
亀梨は柄にもなくそう言葉をかけて俺の頭をぐりぐり撫でた。
そんでもさ…心の準備とかあるっつぅに…。
「コーキ!早く行くぞ?」
なんて勝手なやつなんだ…。
こんな横暴なヤツだったか?
「ハイハイ。」
心の中で文句言いながらも感謝してるところもあって…。
今度はケータイをポケットに入れてスタジオに入った。
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