ありがとうの言葉

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ありがとうの言葉

「美穂…っ……。」 ああ、 涙しかでない。 なぜ? 「………」 君がいなくなるのを 見るのが辛いから? 「なあ…!なんでっ…なんで!」 なんでだよ!!! 「………」 抱きしめる。 手を握る。 力が…弱い…。 「好きなのに…こんなに好きなのにっ!」 どうして… 俺達は離れなければいけないんだろう。 「……りょ……。」 微かに 俺の名前を呼ぶ声がした。 「美穂っ!…なあ…なあ…っもっと…もっと…俺の…そばにいてくれよ…」 お前しか俺はいらない。 だから 生きて……っ 「りょう………う。」 既に弱っている美穂が口を開く。 「美穂…っ。頼むから…っ」 「………好き…よ。りょ…う。」 なんで 泣くんだよ。 なんで すくえねえんだよ…! 「あなたは…私にとってこのよで…一番愛した人…そして…これからも…。」 私の最愛の人。 「ああ…っああ…。俺もだ。俺も大好きだ…。」 情けない自分。 弱い自分。 愛しい君… 「…あり…が……と…」 「…美…穂?」 なんで? 体が冷たいよ。 眼が開かないよ 笑ってくれないよ。 END
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