4.雨

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1人何もせず、ただ空を見上げる 遠く離れた、あなたと唯一繋がるこの空 少しの雨雲だけで 私は憂鬱になる 本当はあなたが 大好きで仕方がないのに 雨に濡れたアスファルトが 濃い青に染まってゆく 貴方色に染まった 心も涙で濃くなる 見えない糸が、あるという事実だけでは 私は不安で仕方なく、苦しかった ありがとうが言えれば 少しは楽だったのに 黙ってさよならは ヒドすぎたね 降り続いた雨は いつ止むかもわからない 心の雨はきっと 永遠に降り続く どうせならもう一度なんて たまに考えちゃう あなたの心は遠くにあるのに どうして、どうして 降り続いた雨は 止んでアスファルトも乾き始める ほら、虹が見える 私も、そろそろ 歩き出さなきゃ 今度逢えたら、その時は 話しかけないでね また恋してしまうから ずっと好きになるから…………
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