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表には出さないが、私は都市伝説とか怖い話などオカルトものが好きだ。
だから、チェンメにも興味があるが、本当に被害に会う人がいない。
これでは、話の種にもならない。
「ぁ、ミク。
それ一通頂戴」
ちょっと離れた所で話している別グループの子が近付いている。
「いいよ~」
答えながらメールを転送する。
「ぉ、サンキュ。
友達に回して怖がらせてやるの。楽しみvv」
至極楽しそうにいう。
相手からすれば迷惑極まり無いだろう。
憐れな人だ。
「さて、帰ろうか」
言ってイクが席を立つ。
「だね、帰ろうか」
何時も通りの時間。
何時も通りの習慣。
何時も通りの行動。
何時も通りの日常。
そぅ、
何時も通りの日常なんだ。
~~♪
~♪~~~♪
チェンメをもらったと話していたミクにメールが来たようだ。
ミクは話をしながら携帯を開く。
眉間にしわが。
「なに…コレ…」
ミクの友達のリョウコが携帯の液晶を覗き込む。
「……“あと6時間”…?」
二人して不快そうな顔。
今の時刻は16時50分前。
あと6時間と言うことは…23時前…?
「なにこれ、キモイ!」
ミクが待ち受けに戻して携帯を閉じる。
「なにあれ、悪戯にも程があるよね~」
リョウコが言う。
「趣味悪。
お返しにカラメしてやる」
「カラメボムにしなよ」
「それいい。そうする」
残り時間を送ってきた人に空メールを大量に送るみたいだ。
あれは地味に迷惑だ。
「っし、送信、送信」
カチカチ
カチカチ
~~♪
~♪~~♪
~~♪
~♪~~♪
カチカチ
「……サーバーが、無い?」
「…ぇ?」
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