チェーンメール 一章

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あれから私とイクは雑貨を見て回った。 私はクロスのネックレスと皮のブレス、組み立て式のローラーつきラック。 イクは小さな花がアクセントのシルバーブレスを買った。 そして、夜。 予習復習をしながら友達とメールをする。 ブログやモバの日記をアップさせる。 いつもと何ら変わらないサイクル。 たまに日記やブログの更新を忘れる以外は変わらない。 全てを終わらせた時間は22時前。 今日は面白いドラマないんだっけ、などと考えながら携帯と冷たい緑茶を横に置き本を読む。 放課後のクラスでの会話など忘れて。 小説が半分に差し掛かったころ、電子音がなり響いた。 学校のクラスメイトからのメールの着信音。 仲の良い人とは別に分類しているから、それほど仲が良い者ではないようだ。 とりあえず学校のメンツからのメールを無視することなど出来ないので携帯を開く。 小説にはしおりを挟み、携帯が置いてあった場所へ。 メールは、ミクからだった。 タイトルは『助けて』の一言。 支離滅裂な本文。 その支離滅裂な文章の中で綴られている 『近付いてくる』 『殺される』 『助けて』 『たすけて』 『タスケテ』 『 死 に た く な い 』 …どういうことだ? とにかくミクに返信を送る。 カチカチ 『どうしたの? ゆっくり話してみて』 打ち込み、送信する。 無事に届き、見てもらえるだろうか。 というか、まともな返信が来るかどうかもわからない。 ミクは相当テンパっているようだ。
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