八仙飯店之人肉饅頭

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八仙飯店之人肉饅頭

1985年8月8日、マカオで海水浴客が切断された人間の手足を発見。 通報を受け警察は即捜査を開始、その日の内に8件、数日内に更に3件の合計11件のバラバラになった手足を発見する。 しかしほとんど手掛かりがないままに月日は過ぎ、翌年4月、警察のもとにマカオにある八仙飯店の元経営者と名乗る男からの手紙が届く。 その手紙には、 店を共同経営していた兄一家の姿が去年の夏から見当たらない。 店を現在、なかば乗っ取る様なかたちで経営している黄という男が事件に関わっている様な気がするから捜査して欲しい。と言った事が書かれていた。 手紙を受けて行方不明者をあたりはじめると、昨年あがった切断された手足の中に八仙飯店で働いていた従業員女性のものと思われる腕があることが分かった。 警察は八仙飯店を実質経営している、黄の監視と内偵を開始する。 捜査の結果、八仙飯店の行方不明者は10名にのぼることが判明。 この内、見つかった腕と指紋が一致した陳珍殺害容疑で黄を起訴。 家宅捜査で発見されたマカオ再入国許可証や行方不明の一家の学生証などの身分証を隠匿していた理由を答えられず、自ら罪を認めるかたちとなり逮捕された。 そして捜査過程でもうひとつ分かったのは、男の黄と言う名前は偽名であり、1973年に起こった殺害放火事件の容疑者であったと言う事実。 この事件で男は、金に困って被害者夫婦を風呂桶で溺死させ殺害。家に火を放っていた。 男はこの事件の後に、指を火で炙って指紋を消して身分を消し、マカオに密入国して黄名義の身分証を捏造していたのだ。 こうして二つの事件に関わった男は獄中に捕らわれたが、残る殺害について審問が続けられている最中、牢獄で手首を噛み切って自殺。 11件見つかった手足は1件を除いて誰のものか特定できず、胴体部分など10名分の遺体は最後まで発見されなかったことから、肉をミンチにして店で売っていたという噂が飛びかったのである。
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