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翌日、305号室で瑞稀は髪をセットし、制服に着替えた。上着は前と変わらないが、下がズボンからスカートに変わり、足が露出されるぶん、指定の紺色のハイソックスを履いた。瑞稀は第二寮の寮長として入学式に出ることになっている。
「お、早いな」
「佐野こそ、練習?」
「ああ、どうせなら学校まで一緒に行かないか?」
「えっ!いいの?」
「行き先は同じだからな、隠す必要もないだろ」
「うん!」
二人は階段をおりていく。すると中津が何かを探していた
「中津おはよ~!なにしてんの」
「おう、泉に瑞稀!おはようさん!いや、後輩探しとんねん」
「新入生なら学校に行ったんじゃないか?」
「そら盲点やった!おおきに」
走り去る中津…
「なんか、スルーされたね、あたし」
「それを自分で言っててむなしくないか?」
「ちょっとむなしいかも」
しかし佐野のハラの中は違っていた…
『こいつを女としてみるのは俺だけでいいんだよ』
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