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「おはようございます!芦屋先輩!」
ある朝、寮の庭で水撒きしていた瑞稀に一年生の一人、妹尾美岬(せのおみさき)が話しかけてきた
「おはよう、確か…」
「妹尾です!妹尾美岬!なにしてるんですか?」
「ん、早く起きちゃったから水撒き。そろそろ朝練組が起きてくるんじゃない?」
「よく把握してますね」
「ま、二年も一緒にいれば」
「へぇ…そういえば先輩は怖くないんですか?男性の中にたったひとりで」
「あたしを女の子として見てるのは佐野だけだよ」
「佐野先輩?」
「うん、あたしもそれでいいと思ってるの。あたしが女子の制服着てても、みんな変わらないもの」
ちなみに桜咲一年の一クラスの人数構成は男子30人女子10人。全員が第二寮か第三寮。第一寮は男の園。ま、共同浴場を女子全員が嫌ったせいだろう。
「さぁて、あたしたちもごはんにしよっか!今日から授業開始でしょ」
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