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「はぁ‥」
溜め息を吐く度に初めて告白したことへの満足感を感じ、それと同じく消失感をそれ以上に感じていた。当の本人はフラれることを覚悟しながらも‥否‥フラれることをわかって告白したのだ‥
クラスの中でも頭がいい分けでも運動神経がいい訳でも無い、孝介の取り柄といえばムードメーカー的な存在で男女分け隔てなく交友関係が広いことぐらいだった。
「はぁ~あ」
溜め息にどんどん気だるさが増し、この溜め息をこの場で聞いてる人がいたなら孝介は確実に友達を失うだろう溜め息をしていた。
「(いつでもって言ったけどまさか‥返事こないってことは‥ないよなぁ)」なんてふと考えてるといきなりケータイが鳴り出した。
しかもメールの着メロじゃなく着信設定の着メロが部屋中に響き渡っている。恐る恐る画面を見てみたら画面には‥霧山 兎司(キリヤマ トシ)からだった。ピッ
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