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エレベーターの外は薄暗い広い空間だった。
そこかしこに人がいて、この地下空間の中心には上部が時折点滅するタワーの様なものが建っていた。
この変わった空間は一体何をする所なのか?
得体のしれない恐怖に捕われ、何から連想するわけでもなく、最悪のシナリオすら容易に想像がついた。
そして、しばらくおどおどしているうちに、謎のタワーの下にある円形の舞台上に人が現れた。
「皆さん、こ~んにちは~♪
今日はリアルRPGに参加してくれてアリガトウね♪」
舞台に現れた小さな少年、そして、その無邪気な声にまわりが一気にざわついた。
あれは何者だろうか?
少年であるのは間違いないが、その表情は暗くてよく見えない。
「これからルールを説明するから手元の説明書を見てね♪」
説明書?手元にそんなものは無いが……
しかし、舞台上の少年がパチンと指を鳴らすと共に、まるで魔法の様にそれは現れた。
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