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「で、どうする?」
俺はみんなに話を振ってはみたものの、何も思い付かない様で、誰もが黙していた。
「なんにせよ、ここがロープレの世界だというなら聞き込み……しかないかな」
誰も何も答えないので、とりあえず、俺は思った事を言ってみた。
聞き込みはロープレの常套手段だろうが、ゲームみたいに同じ人が、同じところをうろうろしているのでなく、入れ替わり立ち代わり千差万別の人々が行き交ってる中、適当な人に話し掛けるのはなかなか勇気のいる事である。
「私も聞き込みで情報を集めた方がいいと思うんだけど……」
弓子は俺に賛成らしい。
「城に乗り込んじゃうとか」
流石、光……大胆な発想だ。
「それも、ありだな……
RPGでは城には簡単に入れてもらえるはずだし、何より有力な情報が多い」
意外と拓海は光の意見に賛成らしい。
流石みんなRPGに参加しているだけあって、ゲームを攻略する感覚で話すと、意見は様々出てきた。
やはりRPGの勝手はみんなわかっているようだ。
とりあえず、意見をまとめた結果、情報収集しながら城に行くことにした。
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