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さて、聞き込みと言ってもどうしたものか……
実際、何を聞いていいかわからない。ゲームだと話し掛ければ必要な情報にしろそうでないにしろ、勝手に話してくれるからな。
とりあえずは歩きながら、適当な人に目をつけ、ここがどこなのか聞いてみる事にしよう。
俺達は道行く人々に声をかけ、商売をするバザーの商人に声をかける事にした。
「あの、すいません」
俺は商人達の中でも一際、色んな事を話していて、様々な事を知っていそうな商人に声をかけた。
「はい、らっしゃい。お客様何が御所望でしょうか?何でもとは言いませんが、私が世界中を回って集めた様々な良い品がございますよ」
終わりの見えない営業トークに圧倒されてしまいそうなので、商人が話しつづけるのを構わず、話しを切り出した。
「すみませんが、この街について色々教えて貰えませんか?」
「この王都リヴレアについてかい?えぇ、いいですとも。何でも私にわかる限り話して差し上げますよ。ふむ、では何からお話しましょうかね?」
そこまで言って商人は少し大袈裟に悩む仕種を見せた。
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