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「では、この街の特徴からお話致しましょうか。歴史につきましては、語り尽くしては非常に長くなるので、こちらの王室顧問学者、フレデリック=ヴァン=ホート作、リヴレアの歴史を当店でお買い上げの上読んで頂くのが1番でございますよ」
そう言って、商人は値札のついた重そうな分厚い本を取り出し、俺達に見せた。これは確かに話したら長い所ではないだろう。
「では、このリヴレアでございますが、王都というだけあり、あちらのお城にお住みになられる王、リヴレウス=フワン=リザトゥトスⅥ世……国民からの愛称、リズ国王が納める国、リヴレウスの首都となっておりこの様に活気溢れる地となっております。
街の造りと致しましては、直径10キロ程の円形で中心にはリヴレア城、そこから東西南北に4つメインストリート……ちなみにこちらは東のメインストリートでございますね。あと、特に、南のメインストリートは城門に面しているので、その分栄えてますね。
で、メインストリートはそれぞれ、街の出入口である門へと繋がっております。
街は魔物等からの侵入を防ぐ為、高さ10メートル程の外壁に囲まれているので、門からだけしか街の出入りはできませんよ。
ここまではお分かり頂けましたかな?」
俺達は一様に頷いた。
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