world of RPG

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それからは魔王についての話しを聞きながら城へと向かったが、めぼしい情報は全く無く、城を囲むお掘り沿いに造られた道へぶつかった。 お堀のすぐ先は、街の防壁程の高さの城壁に囲まれていて、更にその先には城の一部と思われる尖塔のみしか見えない。 これだけ高い城壁を目の前にすると、中の城までは見えなかった。 そこから俺達は左手に折れ、掘り沿いに南へと向かう。 その道は、メインストリート以上に活気があり、様々な人で賑わっていた。 しばらく歩くと、立派な城門に面した、美しい噴水のある広場へぶつかった。 城門と南のメインストリートを結び、掘りに沿った道の合流地点であるその広場は、元の世界にもあった大きな公園の噴水広場を連想させる雰囲気であり、活気はあるのだが、商人を中心とし賑わう活気ではなく、どちらかと休日の公園の様な雰囲気であり、何かのほほんとしていて、住民達はそこを憩いの場としている様だった。
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