world of RPG

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結構な距離を歩いただけに、俺達はそこで一旦休憩を取ることにした。 適当に空いているベンチに4人で腰掛ける。 しかし、まさにゲームで言うところのパーティ……ただ、ゲームと違い命がかかっていて、まさに一蓮托生の仲であるのだが、今日出会ったばかりの俺達の距離は、その心中を示すかの様に少しずつ間隔が開いていた。 パーティ制RPGである以上、結束する事は大事だろう。仲を縮める事も大事だろう。 それこそ、信頼に繋がると思うからだ。 時間が解決するかもしれないが、何があるかわからないから、早いに越した事は無いだろう。 「さっきはろくに出来なかったし、自己紹介しない? これから先に何があるかわからないし、お互いについて知った方がいいと思うんだけど」 「そうだな」 「そうだね」 「そうですね」 拓海、光、弓子それぞれの合意を得たので、とりあえず自己紹介だけでもする事になった。
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