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拓海の右隣りにいた光はわざわざ立ち上がって、俺達の目の前まで来て自己紹介を始めた。
「私の名前は赤羽光です。
現在高校2年でもうすぐ17。
部活は空手部で、空手は一応小2からやってたよ。実はインターハイを間近に控えてたんだけど、まさかこんな事に巻き込まれちゃうし、今年は出れないかな~。
趣味はひたすら体を動かす事かな。
参加理由は興味で。
こんなとこに来て、もちろん不安もあるけど、実はワクワクもしてるんだ。
こんなとこかな。じゃあ次、弓子ね」
弓子は座ったまま、どこか遠くを見つめながら、話し出した。
「峰淵弓子、17歳、みんなと同じで高校2年です。
趣味は本を読んだり、料理したり、あとは人の話しを聞く事かな。
参加理由は……
やっぱり、興味本意かな。
でも興味でこんな事に巻き込まれちゃって少し後悔してる。
以上です」
それから俺達はしばらくの間、歳が同じという事で話が弾み、色々な事を話した。
その結果、お互い少しは打ち解けれただろう。
そして、充分過ぎる程に休憩も取れたので、ついに俺達は城へと入ることにした。
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