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いつものファーストフード店に付くと、有名チェーンの昼食時だけあって、大分混んでいた。
それを見て、たまには気分を変えようと思い、結局は近くのラーメン屋へ向かった。
ラーメン屋にはおじさんではなく、珍しく自分と同じ位の年齢の3人組の客しかおらず、他には仏頂面で何かをしている60代くらいの店主のおじさんしかいなかった。
「昨日変な手紙がきたんだ」
「なんだ拓海ラブレターか?」
「はっ、モテモテだねぇ!!」
話しを聞いていたというわけではないが3人組の話し声、特に拓海と呼ばれた人物を持て囃す声は店中に響いていた。
「違ぇよ!!いや……なんかな、封筒にはドラゴンとかやたらファンタジックな絵が書いてあって、中の手紙にはRPGに参加しませんかって……」
「なんだそりゃ?悪戯じゃねえの?」
その話しは俺の興味を引いた。
俺以外にもいたのか?
「ちょっといいですか?手紙の事について聞きたいんですけど」
俺は思い切って彼に話し掛けてみた。
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