84386人が本棚に入れています
本棚に追加
「あんた誰だよ」
3人組の内の拓海という人をからかってた、坊主頭が絡んできた。
「いや……君じゃないけど」
俺はあからさまに睨んで来る坊主頭に嫌悪感丸出しに答えると……
「まぁまぁ、落ち着いて」
と、拓海と呼ばれていた一番優等生のような見た目の人が仲裁に入った。
そして、彼は続けた。
「もしかして君にも来た?」
『来た』とは例の手紙の事だろう。
「来たよ」
そう答えると、彼は少し考える様な仕種を見せ……
「なら……僕達だけではないよな。
だとしたら悪戯にしては手が込んでるな」
と、呟いた。
そして、すぐ俺の方に向き直ると……
「そういえば君は参加するのかい?僕も参加するんだけど」
と、聞いてきた。
「参加するよ」
「そうか、僕もだ。
僕達は帰るけど、また会えるといいね」
そう言うと拓海達はラーメン屋から去っていった。
最初のコメントを投稿しよう!