蓮華~レンゲ~S

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夕飯をすませ、民宿から少し離れた居酒屋で待つ。 しばらくすると、懐中電灯を持ったリョウがやって来た。 三人で、蛍が見れるという川へ行く。 あいかわらず、リョウは私に気がある素振りを続ける。 まぁ、顔はともかく…この程度の男は散々見てきた。 で、色々と話をする。 私達ばかり話をしていて、カナエさんが気を悪くしてないか、顔色を伺う。 カナエさんは、ニッコリ微笑んだ。 そして、私の耳元で囁いた。 「がんばってね!」 …まぁ、はたから見たら…そう、見えるだろうな。 蛍は、とても綺麗だった。 三人で話ながら帰る道は、それなりに楽しかった。テンションもあがって、居酒屋で飲む。 カナエさんは、すぐに酔って先に民宿に帰った。 二人で飲むのも何だから、私も帰ろうとしたが… リョウは、あからさまに離したくないという態度をとるので、仕方がなく付き合う。 こいつ…結構、酒強いな… で、散々口説かれる。 どんなに、アイの事が好きでも…あの娘は、ノーマルだ。それは、翻る事はない。 私は、無理だと思いながらも…店を出た後… リョウと、キスをする。 で、翌朝…アイを迎えに行く前に告白された。 「考えとく」 私は、曖昧に答えた。
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