第二十六蹴 龍、激昂

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シュンッ!!   慶一達は、勝利を確信していた。   ゴールキーパーは、前に出ていたため、あっという間に手を擦り抜けて、ボールはゴールにむかっていく。  「そうだよなぁ……いつも俺たちはこういうピンチを迎えてたんだよな…」   信哉は、少しうつむいたまま、慶一達側のペナルティーエリア内にたっている。  「俺をいつも駆り立ててくれたんだよな。つらいときも、悲しい時も…」   信哉はつぶやきながら、ゆっくりと目を閉じた。   「だよな……和孝!!」
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