第二十六蹴 龍、激昂

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バシュッ!!   ボールは天高く打ち上げられた。   凄まじいスピードで、飛んでゆくボールに、ディフェンダーが戸惑うのを尻目に信哉は、駆け出した。   「…みんな!!よく耐えてくれたな!」   ボールは、信哉の予想どおりの場所に飛来した。   素早く、信哉は、右足を振り上げる。   「させんっ!!」   そこにあらわれたのは、おなじストライカーの嗅覚を持つ男だった。   「こいつで決まりだ!慶一!!」   その時、龍の咆哮が球技場にこだました。
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