第二十七蹴 動きだす悪夢

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ロッカールームにて、最後のミーティングが開かれた。   「いいか……みんな、泣いても笑ってもこれが最後だ!泣くのが、嫌なら最初から試合に出るな!死ぬ気でぶつかってこい!」   「はいっ!!!」   中島からの激を受けて、選手は立ち上がった。   そして、いつものようにフィールドに向かっていく。  フィールドのライン上に、信哉はたった。   「信哉、へたに緊張するんじゃねぇぞ!」   「春一に言われたくないな。」   春一は、にやっと笑うと走って、フィールドに入っていった。   「信哉……今日も頼むぞ。」   「緊張すんなよ。元輝のパスを待ってるよ。」   元輝は、少し和らいだ表情を見せて、フィールドに入っていった。   「信哉。今日だぜ?」   「わかってる。和孝との約束は忘れてねぇよ。」
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