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そして、選手達がフィールドに出揃った。
ゆっくり、ゆっくりスタンドの歓声は鳴り止んでいく。
フィールドの空気が、そうさせていた。
信哉はボールに足を乗せ、静かに深呼吸した。
『今日で、お前を蹴るのも最後だな…頼むぞ、今日だけ俺に力を貸してくれ。』
そう念じて、ストライカーは目を開いた。
目の前には、ゴールまでの道が幾重にも連なって見えた。
『いける。』
信哉は、そう確信した。
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