第二十七蹴 動きだす悪夢

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そして、試合が始まった。  頂点を決める戦いが始まった。   信哉はいつもどおりのプレーを心がけ、すぐさま敵陣に入り込んでいく。   しかし、相手チームにも決勝ともなれば、並みの実力を超えたものもいた。   それが、桜井龍之介。   龍之介は、信哉の背後につき、こうつぶやいた。   「君には、一回もボールは回さない。」   「なんだって?」   「君に、仕事はさせない。それが僕の仕事だから。」
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