第二十七蹴 動きだす悪夢

8/10
前へ
/329ページ
次へ
クリアしたボールは、風によって大きく飛ばされていく。   元輝と春一は、上空のボールを見ながら、フィールドを駆け上がってくる相手選手を見ていた。   「春一!!空中戦は任せるぞ!」   「わかってる!元輝は、こぼれた球をなんとかしてくれよ!」   二人の攻守の統率者により、ボールはあっさりと奪うことができた。   元輝の足に納まったボールは、最高のファンタジスタに渡る。   「ったく……みんな成長してやがるんだな。じゃ、俺もいかせてもらうぜ!」   左サイドを凄まじいスピードでドリブルしながら、和孝は駆け上がっていく。   『しかし、あのディフェンダーは厄介そうだな…まずはサイドから崩してやるかな!』
/329ページ

最初のコメントを投稿しよう!

531人が本棚に入れています
本棚に追加