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和孝は、二人のディフェンダーを前にしていた。
目の前には、ゴールが見えているのに、近付けそうもない。
『しかし…なかなか統率されたディフェンダーだな。まっ、全てはアイツのおかげなんだろうけどな。』
龍之介の目をディフェンダーの向こうから感じながら、和孝はにやっとした。
ディフェンダー達は、不思議に思ったが、何か嫌な予感がして、和孝に向かっていった。
「……ファンタジーは突然に…」
和孝は、そうつぶやいて、ボールを後ろに流した。
そこに走り込んだのは、元輝。
全ては、このための動きだったのだ。
「くらいやがれ!」
元輝の足から放たれたシュートは凄まじいスピードで、ゴールに向かっていく。
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