第二十八蹴 ぶつかり合う意志

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ヒュンッ!!   空を切り裂きながら、ボールはゴールに向かっていく。   そのボールを見て、龍之介はゴールキーパーに向かって叫んだ。   「左に向かってまがってくる!」   ゴールキーパーは、その声を聞いて、すぐさま左に向かってとんだ。   ボールは、ゴールキーパーとともに左に曲がっていく。   『あの野郎。一瞬で軌道を読んだのか!?』   元輝のシュートは、あっけなくゴールキーパーのパンチングによって弾かれた。
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