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「おい、信哉。今のはどういうことだよ?」
和孝は、外したことが信じられないと言った表情で信哉に話し掛けた。
「分からねぇ…だけど、俺の足は確かに当たったはずなんだ。なのに、軌道は俺の思い描いていたやつとは違った。」
「なるほどな。つまりは、全部アイツの仕業ってわけだな?」
信哉と和孝の視線の先には、暑い闘志を隠し、冷静な表情のまま二人を見据える龍之介がいた。
『これが、僕の力だ。君は僕には勝てない。』
といいたげな表情を見て、二人はにやりと笑った。
「さすが決勝だな。」
「あぁ、めちゃくちゃ面白い相手に違いねぇ。」
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