第二十八蹴 ぶつかり合う意志

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「くらいやがれっ!」   信哉のシュートが再び炸裂しようとした。   「そうはいかないさ。」   龍之介も、再び信哉の前に立ちはだかる。   ここで信哉は、目を光らせた。   『見極めてやるぜ。お前の必殺技の仕組みをな!』   そして、信哉のシュートは同じように、ゴールに突き刺さることはなく、背後の看板に突き刺さった。   「君もこりないね?何度やっても君のシュートは決まらない。」   「そうだな……だけど、このままで終わる俺じゃないぜ?」   信哉の態度に、龍之介は少し戸惑った。   『まさか…もう気付いたのか?でも、大丈夫。まだ、トリックは隠されていることには気が付いていないはずだ。』
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