第二十八蹴 ぶつかり合う意志

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信哉は右足をいつもより大きく振り上げた。   すると、龍之介は愕然とした表情を見せる。   「ネタは見えたぜ。龍之介っ!」   龍之介の足は、ボールにかすかに触れた。   すべては、龍之介がミートポイントをずらしていたことが原因だったのだ。   「くらいやがれっ!!」   「しまった……!」   信哉は大きく振り上げた右足を、勢い良く振り下ろした。
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